
どこにもない深い鳴りは小路楽器以外に聞いたことがない
木村善幸/ 和太鼓・津軽三味線二刀流演奏家
どこの和楽器メーカーさん使っているの?(業界内の声)とっても良い音だったよ!(お客様の声)二つの声は私がこの仕事を続けてきて良かったと思える一番のフレーズです。
小学生の頃から可愛がって頂いています。人生のほとんどが小路楽器店さんと歩んできたと言っても過言ではありません。昔も今も二代目、三代目にたくさんお世話になってきました。
ただ、どんなに親しくとも礼儀ありという気持ちで近年は特にお付き合いを良い意味で深めています。その理由に楽器店と演奏家は常にイコールの関係で無ければないと考えています。それは共に良い音を追求し続けるためにはイコールでなければならないのです。どちらも遠慮しないそういう関係作りを大切に努めています。そして何より和楽器製造業界はいつも大変な苦境に立たされ続けています。後継者不足だったり、資源不足に環境問題。常に課題と向き合っていかなくてはならないのです。そんな時、共にアイディアを出し合い解決策を探す。たとえ見つからなくとも語り合い、話合うことでそこには何かしらの発展があるものです。そうやってこれまで時を重ねてきました。これからも小路楽器さんとは信頼し合える、語り合える、最良のパートナーとして歩んでいきたいと考えています。
若いエネルギーと和太鼓
札幌創成高校和太鼓部/ コーチ 水落健
札幌創成太鼓部と小路楽器さんとの関りは、ほんの偶然でした。
今まで、やりとりしていた本州の太鼓屋さんの札幌支社がなくなり、さてどうするか?と探していたら札幌市内にも太鼓屋さんがあるじゃないですか!それから、オリジナル太鼓台の制作や、破れた皮の張替え、撥の注文など、太鼓に関わる諸々のお願いしていましたが、満を持して、我が太鼓部にある、唯一のくりぬき太鼓の修理をお願いする事にしました。30年近く前、ふち打ちをしすぎてガタガタになり、ちょっとやそっとじゃ直せないと、当時の太鼓屋さんに半ば匙を投げられ、ずっと放置していた太鼓です。いざ、田澤さんに見てもらうと、「親父が創った太鼓だ!!」。こんなドラマみたいな話が、現実に目の前で起きた時の感動は未だに忘れられません。創成太鼓部にとって絶対欠かせない存在です。そんな出会いのある創成太鼓部ですが、毎夏に開催される全国高等学校総合文化祭に出場するために日々稽古に励んでおります。良い成果を出すためにハイクオリティな演奏を心がけるだけではなく、一打一打に魂を込めた演奏をできるような指導しております。
和太鼓を通して少しでも子どもたちの成長を支えたいという想いであります。この思春期にしかない喜び、怒り、迷い…すべての感情を受け止めてくれるのは、小路楽器さんの太鼓でありその存在に対する感謝の気持ちが溢れています。いつまでもいつまでも、末永くお付き合い出来たら幸いです。

